内部被ばくについて、自主的に学習し、周りの方々に広めていくための会
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内部被ばくと健康被害

がれき活用策 「森の防波堤」構想の実現を 毎日新聞 2012年4月12日 朝刊

東日本大震災で大量に発生した、がれきを活用した「森の防波堤」構想を、宮脇昭 横浜国立大学名誉教授が提唱していることを、2012年4月12日毎日新聞朝刊が報じています。 放射能汚染がれきは焼却処分すべきではありません。このように「防波堤」として活用することが解決策であると思います。 焼却場についている、バグフィルターでは放射性物質は除去できません。放射能防御プロジェクトが島田市の焼却実験で行った調査では、バグフィルターではセシウム137は60%程度しか除去できず、11万ベクレルのセシウム137が空気中に放出されたことがわかっています。 島田市の試験焼却結果を考える 放射能防御プロジェクト 201203 がれき活用策 「森の防波堤」構想の実現を 毎日新聞 2012年4月12日 朝刊    

ナノ微粒子 大人より乳幼児の肺に沈着 米大が実験 2012年3月14日毎日新聞朝刊

ナノ微粒子:大人より乳幼児の肺に沈着 米大が実験  毎日新聞 2012年3月14日朝刊  大人より乳幼児のほうが、ナノサイズ(ナノは10億分の1)の微粒子を肺の奥にとどめやすいことを、米ハーバード大の津田陽さん(生体物理学)らがラットを使った実験で突き止め、12日付の米科学アカデミー紀要に発表した。ディーゼル車の排ガスに含まれる浮遊物質の多くがナノ粒子。乳幼児への大気汚染影響の軽減策が迫られそうだ。  津田さんらは、直径20ナノメートルの放射性イリジウムの微粒子を作り、生後7日▽14日▽21日▽35日▽90日以上のラット各8匹に1時間吸わせ、酸素と二酸化炭素を交換する肺の組織「肺胞」に残ったナノ粒子の沈着率を調べた。  その結果、肺胞ができた直後の生後21日のラット(体重70~80グラム)の沈着率が約5割と最も高く、生後90日以上の大人のラット(体重300グラム)の1.5倍以上あることが分かった。肺胞はブドウの房のような形をしていて、小さいほど内部で渦を巻いてナノ粒子を取り込みやすくなっていたという。  人は1歳半~2歳ごろに肺胞ができあがるとされる。津田さんは「今後、肺胞にとどまったナノ粒子がどの程度、肝臓など他臓器に移るかを調べたい。また、ナノ粒子を使って薬を患部に届ける手段への応用にもつなげたい」と話す。【斎藤広子】  

つくば市内における放射性物質及び放射線の測定 国立環境研究所 

国立環境研究所が行っている、つくば市内における放射性物質及び放射線の測定についての解説です。 空気中の放射性物質の測定のしかたがよくわかります。放射能汚染がれきを空間線量計で測るなど、でまかしに過ぎないことがよくわかります。 別に資料にUPした、『つくば市で観測された空気中の放射性物質の種類と濃度の測定結果について(第11報)』 と合わせてみると、ベクレル/c㎥という単位で空気中の放射性物質の量を測定することができることがわかります。すなわち、体積1c㎥で何ベクレルか、という非常に小さな量を測定することが可能であることがわかります。 『つくば市で観測された空気中の放射性物質の種類と濃度の測定結果について(第11報)』 そのために使われるのが、ハイボリュームエアサンプラーという機器です。  

つくば市で観測された空気中の放射性物質の種類と濃度の測定結果について(第11報)

つくば市で観測された空気中の放射性物質の種類と濃度の測定結果について(第11報) 高エネルギー加速器研究機構(KEK)が2011年9月30日に公表した、「つくば市で観測された空気中の放射性物質の種類と濃度の測定結果」 です。  

内部被ばくを考える市民研究会 4月例会の動画が見れます。 2012年4月7日

内部被ばくを考える市民研究会 4月例会の動画が見れます。 2012年4月7日 IWJのみなさん、ありがとうございます。 120407 内部被ばくを考える市民研究会 4月例会 内容開始は01’54~ 120407 内部被ばくを考える市民研究会 4月例会 第2部   内容開始は00’34~ ■4月例会■ 日時 4月7日(土) 14時00分〜16時30分 場所 浦和コミュニティセンター 第14集会室    (JR浦和駅東口 浦和PARCO 10階) 参加費 会員の方200円 一般参加の方500円     小学生・中学生・高校生 無料 内容 1.ベラルーシ元ゴメリ医科大学学長 ユーリ・I・バンダジェフスキー講演会の報告 報告:川根眞也    2.内部被ばくに関する最新情報から 報告:川根眞也    3.作戦会議 テーマについて情報交換・行動案を話し合います。      <テーマ案> ① 汚染がれきの全国拡散を止めよう             ② めざせ 学校給食 0ベクレル             ③ 内部被ばくの低減について             ④ 内部被ばくに見識のある医師のネットワークを作ろう             ⑤ 修学旅行先・校外学習先の変更                       ⑥ 上下水道の汚染             ⑦ 焼却場・汚染がれき焼却問題                        ⑧ 核事故に対応できるシェルター             ⑨ 放射線量計 たんぽぽ の活用について             など    ※ 参加される方で資料をお持ちの方が10数部御持参くださると助かります。

食べてはいけない!!!リストー放射能編ー 厚生労働省 2012年4月4日公表結果から

厚生労働省は放射性セシウム500ベクレル/㎏を越えた食品の概要を報告しています。 少なくとも、これらのリストに載っている食材は、産地を調べることになしに食べるのは危険です。「放射能ゼロ宣言」を出したイオンにしても、全品検査がしておらず、検査機の検出限界はセシウム134、セシウム137、ヨウ素131だけで、それぞれ10ベクレル/kg程度です。 イオンの自主検査結果について このような大手スーパーの検査を信じることも危険だと思います。それは毎日10ベクレル食事が摂取していても、700日後(=約2年後)には体内のセシウム蓄積量が1400ベクレルを越えてしまうからです。

水道水の放射性物質の不検出(ND)のからくり 埼玉県は0.1ベクレル/kgまで測定可能

 文科省は2011年10月6日、10月7日に全国一斉に水道水の放射性物質の検出限界を上げた。それまで、埼玉県の大久保浄水場(荒川水系)は国の指定を受けていて、6時間測定の0.1ベクレル/kgが検出限界でした。他の4つの浄水場、吉見浄水場(荒川水系)、庄和浄水場(江戸川水系)、新三郷浄水場(江戸川水系)、行田浄水場(利根川水系)は1時間測定の0.5ベクレル/kgが検出限界でした。  それを突然、何の説明もなく、2011年10月6日に検出限界を0.1~0.7ベクレル/kgに引き上げました。 文部科学省 水道水中の放射性物質検査について~福島県以外~ P.382に注目。  以下の2011年5月23日読売新聞の記事「放射性セシウム検出 なぜ大久保浄水場だけ?」をご覧ください。大久保浄水場の水道水のセシウム134、セシウム137、ヨウ素131の検出限界は0.1ベクレル/kgだったことがはっきりと書かれています。他の4つの浄水場も0.5ベクレル/kgだったことが書かれています。  これを0.1~0.7ベクレル/kgの検出限界に引き上げたのです。つまり、今でも水道水から0.7ベクレル/kgの放射性セシウムが出ているかもしれない、ということです。   また、この読売新聞の記事から、ゲルマニウム半導体検出器で6時間測定をすれば、水道水でも0.1ベクレル/kgまで測れること(検出下限  0.1ベクレル/kg)、1時間測定だと水道水の場合0.5ベクレル/kgまでしか測れないことがわかります(検出下限  0.5ベクレル/kg)。    水道水の検出下限が10ベクレル/kgとは一体何分測定しているのでしょうか?高価なゲルマニウム半導体検出器は、高いものだと1,100万円します。宝の持ち腐れ、税金の無駄遣いとしか言いようがありません。    ちなみに神奈川県の水道水の検出限界は10ベクレル/kgです。調べていないのと同じだと思います。 神奈川県 県営水道の放射能濃度の測定結果について

放射線被曝の影響について(沢田昭二)

放射線被曝の影響について(沢田昭二) 日本科学者会議ウェブサイト 放射線被曝問題について(科学者の眼) 2011/03/24(Thu) 急性放射線障害と晩発性障害、確定的影響と確率的影響  急性放射線障害と晩発性障害は、障害の発症時期による表現であり、一般的に急性症状は被曝して1、2週間後程度から数ヶ月以内に発症するもので、さらにやや遅れて発症する亜急性などもあります。晩発性障害は数年以後に発症するものです。また、一定線量の被曝をすれば誰でも必ず発症する症状を「確定的」と言う一方、被曝しても必ずしも発症しないが、発症率が被曝線量とともに増加するという場合に「確率的」といいます。一般的に急性症状は確定的に発症し、癌などの晩発性障害は確率的に発症しますが、白内障のように、どちらに属するかを議論している障害もあります。 確定的影響も、放射線感受性には大きな個人差があります。動物実験でも確かめられ、ゼロに近い極低線量被曝では修正が必要ですが、個人差は体重や身長の分布のように正規分布によって表されます。放射線影響が専門の研究者でも理解がまだ不十分な人が多い現状です。私が裁判の意見書で正規分布を使うと、確定的影響を確率的影響と誤解していると反論の意見書を提出し、今回の原発事故でTV などに出てくる著名な研究者が意見書の共著者として名を連ねていることは驚きです。 確定的影響では、特定の個人をとってみて、被曝線量が増加して、ある線量に達すると必ず症状が現れますが、発症する線量に個人差があります。確定的影響にはかつて「しきい値線量」があり、この線量以下では確定的症状は発症しないと考えられていました。しかし、この「しきい値線量」が分布していることがわかり、症状の発症率が5%あるいは10%となる線量を「しきい値線量」とすることもあります。ところが、私の意見書に反論した原発事故でTV などに出てくる研究者は、この線量以下では健康影響は全くないと述べていますが、放射線感受性が分布しているために、僅かではあるが発症する人がいることを理解しようとしていません。 脱毛発症率と被曝線量の関係   典型的な急性症状である脱毛の発症の被曝線量との関係を、広島と長崎にトルーマン大統領の指示で設立された原爆傷害調査委員会(Atomic Bomb Casualty Commission,ABCC)が1950 年頃に数万人規模の被爆者を調査して脱毛発症率を調べた結果に基づいて求めると以下のようになります。半致死線量の4 シーベルト以上の被爆者は1950 年まで生き残った人が少ないので、ABCC の調査結果には高線量の領域で問題があるので、3 シーベルト以下の発症率から正規分布を求めました。正規分布の期待値、すなわち50%の人が発症する被曝線量は2.75 シーベルト、発症する線量のばらつきを表す標準偏差は0.79 シーベルトとなりました。この正規分布をN(2.75 Sv, 0.79 Sv)と表します。  この正規分布では、低線量の1 シーベルトで脱毛を発症する人は1.37%、2 シーベルトで17.2%、3 シーベルトで62.3%、5シーベルトで99.8%の発症と100%発症に近づきます。この正規分布では0 シーベルトで発症率は厳密に0 にならないので、0 に近い極低線量では修正を要します。被爆者の調査からも、一般的にも極低線量被曝の影響を引出すことは難しいので、正規分布にもっともらしい修正を行って推定すると、0.3 シーベルト、すなわち、300 ミリシーベルトでは0.03%~0.07%、すなわち1 万人が被曝して3 人ないし7 人の人が発症することになります。しかし、これほどのまれな発症は発見が難しくなると考えられますので、福島原発事故による被曝影響の検出は、白血球減少症のように発症の検出をしやすいもので早期発見に努めるべきだと思います。 外部被曝と内部被曝  もう一つの問題は、外部被曝と内部被曝とでは症状発症に至る機序がまったく異なることを無視した説明です。野菜に付着したり、水に含まれた放射性物質を体内に摂取した場合の内部被曝の影響を、CT やX 線を浴びた被曝と比較する説明が行われていますが、体内に摂取した放射性物質が主に影響を与えるベータ線とX 線とはまったく異なる影響を与えることを無視した乱暴な説明です。X 線やガンマ線は透過力が強く、エネルギーにもよりますが、人体を通り抜けるくらいの透過力です。ところがベータ線は体内では数センチメートルでエネルギーを失ってストップします。この違いは、放射線が伝搬する時に通過物質の分子や原子の電子にエネルギーを与え、その電子が原子や分子から飛び出す「電離作用」を疎らに行うか、密に行うかの電離密度の違いによります。 於保源作医師の広島被爆者の急性症状発症率調査では、原爆の初期放射線による外部被曝が主要な影響を与えた近距離では、下痢発症率は、脱毛や紫斑に比べてかなり小さいのに対し、初期放射線が到達しないで放射性降下物による内部被曝が主要な被曝を与える遠距離被爆者の間では脱毛や紫斑の数倍の発症率となっています。この下痢の発症率は、初期放射線による下痢発症率は脱毛に比べて高線量の被曝領域で大きくなる半発症線量の大きい正規分布 N(3.03 Sv, 0.87 Sv) を用い、放射性降下物による被曝の下痢の発症の場合は脱毛に比べて小さい被曝線量から発症率が大きくなる半発症線量の小さい正規分布 N(1.98 Sv, 0.57 Sv) を用いると、脱毛、紫斑、下痢という異なる急性症状の発症率を共通した初期放射線と放射性降下物による被曝線量によって説明できます。このことは外部被曝と内部被曝による下痢の発症の機序の違いによって説明できます。 放射線による下痢の発症は薄い腸壁の損傷によります。外部被曝の場合には透過力の強いガンマ線だけが腸壁に到達できます。しかし、到達したガンマ線は薄い腸壁にまばらな電離作用を行って通過するので、かなりの高線量のガンマ線でなければ腸壁は傷害を受けないので下痢は始まらない。これに対し、放射性物質を飲食で取込むと、腸壁に放射性微粒子が付着して、主にベータ線によって腸壁に密度の高い電離作用をおこなって腸壁に傷害を与えて下痢を発症させます。このように外部被曝と内部被曝では、下痢だけでなく、発症の機序は一般的に異なるので安易な比較は許されない。 晩発的障害   癌あるいは悪性新生物などの晩発性障害の大部分は確率的影響です。しかし、一般に晩発性障害の原因には、放射線被曝以外にも様々な原因があるので、障害の起因性を急性症状のように放射線被曝であると特定することは困難で、全く放射線被曝をしていない人々の集団の発症率と比較して被ばく影響を求めることになります。特定個人の晩発性障害の放射線起因性を推定しようとすれば、その個人の被曝する前後の健康状態の変化を含め、過去からのさまざまな健康状態や他の疾病の経緯を総合して判定することになります。  被曝線量と晩発性障害の発症との関係を、具体的に広島大学原爆放射線医科学研究所の広島県居住の被爆者の悪性新生物による死亡率を広島県民と比較した論文「昭和43~47 年における広島県内居住被爆者の死因別死亡統計」(広大原医研年報22 号;235-255,1981 )から、直爆被爆者の悪性新生物による1年間死亡率を用いて求めます。この論文の、直 爆1 km 以内、1 km~1.5 km、1.5 km~2 km、2 km~6 km の各区分と被曝していない広島県民の悪性新生物による1 年間の死亡率は、それぞれ [...]

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